いつもお世話になっております、「蔵こん」営業部の佐藤でございます。

さっそくですが、私の外回りレポート、【蔵れぽ】のコーナーになります。ご笑覧ください。

さて、今回は東京都青梅市にあります「小澤酒造」にお邪魔致しました。

「小澤酒造」は魅力的な観光施設がたくさんありますし、この時期はバーベキュー場がとても魅力的ですが、今回あいにくのお天気でして、しっぽりお酒の取材をさせていただきたいと思います。

まずは、蔵見学をさせて頂きました。

蔵見学

「小澤酒造」は大きな蔵でお酒を造っており、蔵の中は空調をつかわなくても、お酒の保管に適した涼しい温度に保たれています。はるか昔の職人さんの技術がつまった蔵のなかをすすみます。

ずっと昔に建てられた蔵に手を入れ、現在も造りに利用されているのですが、通路は見学者に気を配った作りになっていて、酒米の展示もされています。

実は「小澤酒造」では、水質の違う2つの湧水をつかいわけており、見学コースのなかにある横井戸からは中硬水をひき、蔵元より4km離れた山の井戸からの軟水もつかっています。

「小澤酒造」の造る「澤乃井」のシンボルは沢蟹。きれいな水に棲む沢蟹は、水を大切にする「小澤酒造」にぴったりのシンボルです。

インタビュー

それでは事務所に移りまして、小澤取締役にお話をうかがいます。

(向かって)左が小澤取締役、右が蔵を案内してくださった吉崎さん

―お酒の種類が豊富ですね。

うちは確かにラインナップが豊富ですね。

 

―なかには古酒、木桶造りもありますね。

変わったラインナップなので、嗜好品度が高く、流通量はおちますけどね。うちとしても量を売るお酒ではないので、それはそれといった感じですね(笑)

 

―古酒はポピュラーではないですものね。

そうですね、まだまだ飲んだことない方も沢山いらっしゃいますね。

 

―ところで、こちらの木桶造りは土地の木をつかった桶で仕込まれているとのことで。尖ったコンセプトですよね。もっと酒好きに知られていてもおかしくないのでは?と思います。

コンセプトが明確な商品は多いですね。棚に並べて売れる酒というより、要説明商品というか、私たちがこういう商品なんですよと説明することで価値が伝わる商品ですね。

 

―初心者向けのお酒がブームのなかで、肚が座った商品ですね。

造りの技術というよりかは宣伝の巧みさ、キャッチ―さがないと消費者にお酒が届きにくいですよね。

 

―「小澤酒造」では、もともと越後杜氏が造られていたところから、社内杜氏を育成しようということで、越後杜氏の方の下で修行されたそうですが、いまの社内杜氏は越後杜氏ということになるのですか?

それがですね、うちの杜氏は越後杜氏といわれるのを嫌がるのですよね。

もともと東京の蔵元は越後杜氏が多かったのですが、季節雇用の形式になってしまうので、いまの時代、会社として商売としてアンマッチな形態になってしまうので、杜氏を社員化するというのが自然な流れかと思います。良い悪いではなくてね。

うちの田中杜氏は東京出身で、もともと社員だったのですが、私も聞いた話ですが、杜氏は田中一人で越後杜氏の集団にはいって修行したとのことで……。

 

―……恐ろしいですね。

その通り(笑)

職人の世界ですから非常に苦労して、「これはこういうものだ」、「駄目なものは駄目だ」という世界で、若い人が工夫する余地が中々なかった。そこで一人前となった時には、もちろん越後杜氏の技術は継いでいるのだけど、自分なりの工夫、研鑽があるので、田中は、自分は東京杜氏だという意識ですね。

 

―田中杜氏のアイデアで商品開発というのも多いのですか?

いや、商品開発はコンセプトが先ですね。精米歩合とか、あんまり細かく造りを指定しないで、ざっくりめのコンセプトを杜氏に伝え、造りのすべてをコーディネートするのが杜氏ですね。

社長、うちの父が非常に酒好きで、商品として、ビジネスとしてよりかは趣味性の強いコンセプトを打ち出すことが多いですね。「小澤酒造」は、売れる売れないは別としてディープな造りをする側面も、業界では一定の評価を得ています。

 

―テーマパーク、洗練された会社さんというイメージがありますが、酒造りはディープですね。

ええ。そちらも私たちの売りですし、評価いただいてますし、酒造りの尖った部分もあわせてやってます。

「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2017」大吟醸部門最高金賞

いかがでしたでしょうか。今回はご紹介できませんでしたが、「小澤酒造」では澤乃井の仕込水からつくられた豆腐のお食事、様々な催しが企画されるギャラリー、そして繰り返しになりますがバーベキュー場など、レジャー施設も大変充実しております。

近場にお住まいの方はぜひ、「晴れた日」に遊びに行ってみてください。飲んでおいしい、遊んで楽しい「小澤酒造」でした。

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それでは皆様、今後とも引き続き宜しくお願い致します。

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