今回の【酒屋へ行こう】は神奈川県川崎市「地酒や たけくま酒店」のご紹介です。

たけくま酒店

JR川崎駅から徒歩20分、たけくま酒店にやってきました。
お店から40メートルのところに4台分の駐車場もあります。

取引のある日本酒蔵は70蔵を越え、地元神奈川の銘酒も揃えます。
1980年頃、3代目社長が地酒専門店に舵を切り、1999年に現4代目宮川社長がお店を継ぎました。先代の時点でお酒の種類は50種類を越えていて、そこから保管場所に悩みながら少しずつ取扱商品を増やしているそうです。
お話を伺うなかで特に面白かったのは熟成酒について。

熟成酒は日本酒ファンのなかでもマニアック度合いの高いジャンルで、家庭での熟成のコツなどが都市伝説的に情報交換されるアヤシイ楽しみです(誇張)。

実は、酒蔵のなかには、長年かけて熟成酒を追求されているところもありまして、宮川店長としても、熟成酒が日常で飲む酒になったら良いなあということで、そうしたイベントへの参加、販売に取り組んでいらっしゃいます。
比較的高級な商品の多いジャンルですが、なかにはお求めやすい価格のものもありますし、なにより高級品には熟成酒特有のまろやかさ、コクがあり、通常の大吟醸ランクのお酒を凌ぐ満足感があるとか。

私としても、飲んだことがある熟成酒は3、4銘柄ほどで、完全に初心者です。今後「蔵こん」でも追いかけてみたいテーマになりました。

例:「蔵こん」の「熟成」検索

川崎の酒

写真は泉橋酒造の棚になります。向かって右にあります「出穂」(しゅっすい)は「川崎の酒」をキャッチコピーに、泉橋酒造や、酒米農家をはじめとする地域の方々が協力してつくっているお酒。
2016年からはじまったプロジェクトですが、原型となったのは、2002年に泉橋酒造、地元酒米農家、たけくま酒店が力を合わせて作ったお酒だそうです。残念ながら当時のものは生産終了しています。

今となっては、単純なプライベートブランドでなく、ご当地の協力体制で造られるお酒は珍しくありません(「出穂」をはじめ、ご当地で少量販売のケースが多いので、都市部では手に入りにくい場合も多いですが)。ただ、2002年に取り組んでいたとなると、だいぶ時代を先取りした感があります。今度は「川崎の酒」が定着すると良いですね。

熊澤酒造

こちらも神奈川県の酒蔵、熊澤酒造の棚です。「吟望天青」の無骨なポップに、「当店社長はコレの常温が好みです」とありますね。
ちなみに私は「千峰天青」が好きです。風味のまとまりが良く、写真のポップにもあるように、ほんのり華やかさがあります。主張が強すぎずも飲んでいて満足感のある、常道というか、王道の日本酒だと感じます。
また、もしかしたら熊澤酒造、天青を聞いたことのない方でも、湘南ビールは聞いたこと、飲んだことがあるかもしれません。熊澤酒造は湘南ビールの醸造元でもあります。


宮川店長いわく、茅ケ崎の熊澤酒造にはビールや日本酒に合う、複数の食事施設があり、酒飲みは1日中遊べる(飲める)とのことですので、ぜひ今度遊びに行きたいですね。

泉橋酒造

さきほど、「出穂」の件でちらりと登場しましたが、神奈川県と言えば泉橋酒造も有名です。トンボやヤゴのラベルをご覧になったことがある方も結構いらっしゃるかもしれません。

夏ヤゴ ピンク  雄町・生酛純米生原酒

先の「川崎の酒」の件でも察せられる通り、たけくま酒店とは縁が深い酒蔵です。
酒米の自社栽培をはじめ、土地、地元を大事にした酒造りを重視されている酒蔵ですから、先の「川崎の酒」に関しても、「愛情をもって育てられる企画、お酒って何だろう?」ということで、真剣に相談されて取り組まれているそうです。

詳しくはまた後日、泉橋酒造さんにお邪魔させて頂いた内容を掲載予定ですので、ぜひお楽しみに。

たけくま酒店の取扱銘柄や詳細情報を知る。

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