町田酒造株式会社
奄美黒糖焼酎「里の曙」は、口当たりが良く女性にも親しまれる酒として、黒糖焼酎の長い歴史に新たな時代を画しました。芳醇な香りとまろやかな味わい、すっきりした酔い心地は愛飲家を魅了し、発売以来高い評価を頂戴して参りました。 平成2年、現在の地に工場を新設し、最新鋭の設備を配し翌年末はじめて「里の曙」を世に出してからひたすら黒糖焼酎の酒質を極めるべく、手塩にかけて熟成した酒のみを商品化して参りました。 創業以来、善意の人びととの不思議なつながり、巡り会わせにより、最高位 のご指導を仰ぎ、優れた技術者を招き、常に酒質の安定、向上のために研鑽を重ねて参りました。これからも、謙虚にかつ誠実に努力をいたしたいと考えています。先人たちが、苦難の中で守り育んできた文化でもある黒糖焼酎にさらに磨きをかけ、真心を込めてお客様にお届けして参りたいと思います。 また、そのことを通して、地域社会に貢献する企業でありたいと願っているところであります。これからも、なお一層のご支援とご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
- 代表者: 中村安久
- 本社所在地: 〒894-0105 鹿児島県大島郡龍郷町大勝3321番地
- 電話番号: 0997-62-5011
- 創業: 平成3年
- 公式HP
brewery profile 蔵元について・受賞歴など
元禄の昔、奄美の島々で造りだされた貴重な黒糖焼酎は、長い歳月を重ね受け継がれてきた酒です。 南の島でしか採れないサトウキビを精製した黒糖を主原料としているため、生産された黒糖焼酎も大変貴重なものでした。奄美だけで造られ、島人たちの暮らしを潤してきた貴重な一滴。 黒糖焼酎が「稀の酒」と称される所以です。島人は、この酒を大切な日々の糧として、愉しむようになりました。
黒糖焼酎で初めて減圧蒸留による製造を導入した「里の曙」の登場はそれまでの常識を覆す革新的な出来事でした。 近代的で画期的な工場は元々味がブレやすく、ばらつきのあった黒糖焼酎の品質を安定させ、減圧蒸留により従来のクセのある匂いや雑味を取り除くことで、当時の「年配の男性が晩酌で飲む、クセのある強い酒」という黒糖焼酎のイメージを一新。 飲みやすく、まろやかな風味は男性ばかりでなく女性や若者からも支持され、島内では名瀬の繁華街・屋仁川の社交業界の女性を中心に人気に火が付き、ウイスキーが主流だったスナックや居酒屋などの飲食店で黒糖焼酎が置かれるようになり、発売から十年のうちに皆様から愛されるお酒になりました。
奄美黒糖焼酎「里の曙」は、黒糖を米麹と酵母で発酵させて造る焼酎です。独特の甘い香りを漂わせながらも、実は糖質は全くのゼロ。
健康を気づかう方にも安心してお楽しみいただけるお酒です。糖質やプリン体を含まない純粋無垢な性質は、ここちよい酔い覚めをも約束してくれることでしょう。 原料の黒糖はビタミンやミネラルを豊富に含むアルカリ性食品でもあります。
「酒を飲むなら奄美黒糖焼酎」「里の曙」が島人たちに愛飲されてきた理由が、ここにもあります。素朴にして甘美な味わいとまろやかな口当たり、そして馥郁たる伝統の香りが、奄美黒糖焼酎「里の曙」の身上です。 オンザロックなら、醍醐味もひとしお。通人をもうならす本物の旨さに加え、磨きぬかれた酒だけが醸しだすやさしい飲み口が、多くの人々にも喜ばれています。
亜熱帯の野生味と類稀なる奄美の文化が溶けあって、美酒に昇華した奄美黒糖焼酎「里の曙」至福のひとときが、この一杯からゆっくりと始まります。減圧蒸留とは、蒸留タンク内の圧力を減圧状態にして蒸気を送り込む蒸留方法をいいます。減圧状態で蒸留することにより低温でアルコールが蒸発し分離されるため、軽快でクセがなく、まろやかな酒質になります。 黒糖焼酎業界では、平成三年に町田酒造が初めて減圧蒸留を導入しました。従来の黒糖焼酎は「年配の男性が晩酌で飲む、クセのある強い酒」というイメージがありましたが減圧蒸留を取り入れた里の曙の登場により、黒糖焼酎を華やかで飲みやすいイメージへと一新することができました。 現在の黒糖焼酎業界では主流となっている減圧蒸留焼酎の礎を作りました。
私たちは黒糖焼酎造りの要となる黒糖を、一般的な黒糖焼酎の比率より、多く使用しております。また香り高く芳醇な黒糖焼酎になるよう、品質の良い黒糖を厳選しています。
2017年、黒糖焼酎造りには欠かせないサトウキビを従業員の手によって栽培することを始めました。「キビを作らずして黒糖焼酎を語るなかれ」—これは現在の杜氏・長谷場洋一郎の言葉です。造り手全員が素材を育て作ることから、黒糖焼酎造りははじまります。「里の曙」の代名詞と言っても過言ではない製造技術ー 「減圧蒸留」と「三年貯蔵」。 減圧状態のタンクの中でもろみを蒸留する「減圧蒸留」により、雑味のないさわやかで軽快な口当たりを、また時間をかけて熟成させる「三年貯蔵」により、まろやかで深みのある味わいを生み出しています。
近代的な大型設備や製造技術でありながらも、焼酎造りはどこまでいっても麹や酵母など生き物相手の仕事。職人たちは感性を研ぎ澄ませ、常に麹やもろみの状態に気を配りながら製造にあたっています。町田酒造は、戦前から旧住用村で黒糖焼酎を製造していた石原酒造から製造免許を譲り受け、平成3年に社名を改め創業しました。 先人たちの知恵と技を継承しながらも、黒糖焼酎業界では初となる減圧蒸留を導入するなど新しい技術革新に取り組んできました。 長年にわたって培われてきた職人たちの感性を若い世代に伝え、新しい世界に挑戦し続けていくことが黒糖焼酎を極めていくものだと考えます。
黒糖焼酎を通して伝えたい奄美がある。
奄美群島でのみ製造が認められている黒糖焼酎。私たちには「奄美黒糖焼酎の背景にある、奄美の島々のことを伝えたい」という共通の想いがあります。 奄美の稀有で豊かな自然、琉球と薩摩が入り混じった独自の文化や歴史。あらゆる瞬間をともにしてきた黒糖焼酎は、この島にとって切っても切れない、生活に根付いた存在なのです。 「美味しい酒とともに、奄美の豊かな自然や先人が育んだ文化や歴史を全国へ、世界へ届ける。」それが私たちの使命です。
町田酒造にて原料から商品となるまでの製造工程のご見学頂けます。 町田酒造工場見学の参加は無料です。お気軽にお問合せください。 ※見学にはご予約が必要です。