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マルト塩尻商店:酒蔵復活への半歩目。 伊勢松阪出身の国学者本居宣長の歌に「しき嶋の やまとごころを 人とはば 朝日ににほふ 山ざくら花」というのがあります。この枕詞から「敷嶋」の酒名は命名されました。江戸っ子には愛知県知多地方の酒がもてはやされ、中でも敷嶋は今でいうプレミアム酒のような存在で天下を風靡したと言われています。 その敷嶋の酒造会社は伊東合資会社、愛知県半田市亀崎にて天明7年創業以来の伝統を受け継ぎ、但馬杜氏が境川の伏流水で仕込み、濃醇ながら飲み飽きしない酒を造り続けてきました。しかしながら、そんな伊東合資会社も平成12年にその長い酒蔵の歴史に幕を下ろすことになりました。
敷嶋復活への第0歩目
平成12年に幕を閉じた伊東合資会社の「敷嶋」でしたが、その酒蔵を復活させるべく立ち上がった一人の青年がいます。彼の名前は伊東優。九代目にあたる人物です。 彼は三重県名張の酒蔵「天下錦」の福持酒造の力添えで設備を借り、自ら酒造りをはじめました。ラベルも一枚一枚彼が自分で貼りました。これが令和2年4月にリリースされた酒蔵復活への狼煙となる第0歩目の「敷嶋 特別純米 山田錦 無濾過生原酒」です。
酒蔵復活への第半歩目
令和3年4月リリースの第半歩目は、いよいよ夢の実現を目前にしたこれまでのさまざまな思いと情熱が詰め込まれた敷嶋です。令和4年には愛知県半田市亀崎での酒蔵復活の夢が実現できると伊東優氏から耳にしています。それが第一歩目となることでしょう。言わば、この半歩目は天下錦の力添えが加えられた最後の敷嶋でもあり、天下錦×敷嶋の飲み納めとなってしまいます。
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