株式会社マスカガミ
毎日楽しむ普通酒こそトップクラスに
良質な酒を醸すために、米を惜し気もなく磨くこと、弊社では、この理屈を曲げて良い酒は造れないと考えています。その表れとして、弊社で一番低価格な普通酒の製品「清酒 萬寿鏡」でも精米歩合60%(米の外側の40%を磨くこと)としています。全国的にも高品質で知られる、酒どころ新潟県内でも、定番酒の精米歩合をせいぜい65%としている蔵元が多い中で、平均以上の良酒造りを心がけていると自負しています。定番酒にこそ酒蔵の誠意があらわれるものです。
この蔵元について BREWERY'S DATA
代表者 | 中野壽夫 |
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本社所在地 | 新潟県加茂市若宮町1丁目1番32号 |
電話番号 | |
公式HP | http://www.masukagami.co.jp/ |
brewery profile 蔵元について・受賞歴など
個性的な商品づくり
弊社のある新潟県加茂市は、新津丘陵の南側に位置し、東に粟ヶ岳、西には弥彦山を眺望できる風光明媚な地であり、古くから木工製品、とりわけ桐ダンスの産地として全国に知られています。また、歴史ある青海神社を中心に栄えた美しい町並みは、北越の小京都としても知られ、町の中心を流れる加茂川は、青海神社のある加茂山公園とともに市民に親しまれています。
弊社は、そんな加茂川のほとりに立地し、明治25年(1892年)の創業以来、120年余にわたり酒造業を営み、現在の社長で五代目となります。「萬寿鏡」という銘柄は、万葉集などの和歌に由来しますが、創業当時、所轄の税務署長が、おめでたい文字を当てて命名してくださったと聞いています。
弊社では定番酒から、淡麗で旨みのある高い品質の酒づくりに取り組む一方、「甕覗」をはじめとする、遊び心のある個性的な商品づくりを心がけています。
私どもの商品が、皆さまのご期待におこたえできますよう努力してまいります。
遊び心から生まれた甕覗
弊社の個性がもっともよく現れた商品が「甕覗」だと思います。この商品は、一升の陶器製の甕に直接お酒が入っています。ひしゃくで汲んで注ぎあうスタイルは、もともと骨董好きの弊社前会長で四代目の中野惣太郎が、ある酒宴で、甕壺に酒をいれて客人に振るまったことに由来します。発売から30年近くなる今日でも全国に出荷し、主に贈答商品として皆様にご愛顧いただいています。また、近年は詰め替え用としても使用できるビン詰商品「黒瓶 甕覗」を発売、よりお気軽に甕酒の宴をお楽しみいただけるようになりました。
自家栽培米 新潟県産「越淡麗」
新潟県の酒造組合が事業として掲げている酒米「越淡麗」の栽培にも平成18年より取り組み、現在、自家栽培田を10反有する他、地元農家とも契約を結び20反以上の栽培に着手しています。それによりこれまで吟醸仕込みなどで長年使用してきた兵庫県産の酒米「山田錦」の使用を取りやめ、オール新潟県産米での酒造りが可能となりました。
ワークショップから個展まで幅広く
マスカガミから川を越えてすぐのところに位置するギャラリー「WARE・HOUSE ⅡⅤⅥⅢ(ニゴロッサ)」。
マスカガミの屋号「にごろさ」由来の風情ある建物。大きな甕をはじめ、展示品のならぶ館内は、純米酒で作るローションのワークショップ、絵画の個展など訪れるだけではなく、楽しめるイベントも不定期で開催しています。