六花酒造
弊社は、昭和47年(1972年)に弘前の名門蔵元3社「白藤」「白梅」「一洋」が合併した企業です。当時の弘前では大手酒造メーカーの進出が激しくなり、これに対抗するため地元の有力3社が結集することで、津軽の地酒を守ることとしたのです。
合併までの5年間は物議をかもしましたが、津軽の酒の伝統を守るためついに一致団結し、六花酒造株式会社が立ち上がったのです。酒造免許は、8代253年の歴史を持つ白藤の高嶋屋の資格が優先されました。
社名の「六花酒造」とは当時の弘前市長の命名によるもので、「雪の結晶」を意味し、津軽の風土と酒造りを象徴しています。
この蔵元について BREWERY'S DATA
代表者 | 北村裕志 |
---|---|
本社所在地 | 青森県弘前市大字向外瀬字豊田217 |
電話番号 | |
公式HP | http://www.joppari.com/ |
brewery profile 蔵元について・受賞歴など
1.精米所
精米とは「玄米を磨いてぬかを削り、白米にすること」で、精米所ではその作業を行っています。 日本酒では、元の玄米の重量に対する磨かれた白米の重量比(精米歩合)により、本醸造・吟醸酒・大吟醸酒などが区別されています。 米は磨けば磨くほど、表面の雑味が失せ、米本来の旨みが洗練された形で味わえるようになります。
02.釜場
釜場では、精米された酒米を洗ったり蒸したり、また蒸し上がった米(蒸米)を放冷します。 冷えた酒米は、麹室へと運ばれます。
03.麹室
冷えた米に種麹を与えるところ。 麹は、日本酒やみそ、醤油など発酵食品の醸造に使われる、麹菌を穀類に生やして酵素を分泌させたもの。 その麹造りのもととなる、蒸米にまく黄麹菌を「種麹」と呼びます。 種麹を与えられた蒸米は、麹米と呼ばれます。
04.製麹室
種麹を与えられて一日たった麹米は、麹蓋という道具に敷き詰められ、約3日間、厳重な温度・湿度管理のもと、保存されます。 こうして、麹ができあがります。 昔から日本酒造りは「一麹、二モト(酒母)、三つくり(醪)」と言われ、麹造りは最も重要な工程のひとつと言えます。 できあがった麹は、酒母を造るために用いられます。
05.酒母室
酒母は、酵母という微生物を大量培養させたもの。 酒母造りは、蒸米に水と麹を加え、発酵させていくという流れを経ます。
06.仕込室
できあがった酒母に、さらに蒸米と水、麹を加えて一定の量に調整していきます。 こうしてできあがるのが醪となります。
07.圧搾室
ここではできあがった醪に圧力をかけ、清酒を搾り出します。 清酒が搾り出された後の圧搾機には、元の醪から板状の酒粕が分離して残ります。
08.貯蔵庫
搾りあげられた清酒は、ろ過→火入れという工程を経て、タンクに貯蔵されます。 清酒は貯蔵されている間も、調熱したりして味に丸みをおびさせます。
09.瓶詰め工場
完成した日本酒は、瓶の中に注がれ、蓋をされラベルを貼られて、出荷・販売を待つ状態となります。
六花酒造のこだわり
じょっぱり
六花酒造が辿りついた、「淡麗辛口」の境地。飲み飽きることのない、「いつでも美味しく楽しめる」日本酒 じょっぱり。
じょっぱりな気質が生んだ、じょっぱりな酒
じょっぱりとは、津軽弁で「意地っ張り」「頑固者」を意味する言葉。
その由来は、淡麗辛口というじょっぱりの味わいそのものにあります。
じょっぱりが生まれたのは昭和40年代。当時の東北の地酒は、濃厚で甘口な味わいの酒が主流でした。
そんな世間の流れに背を向けて、どこの酒にも似ていない、六花酒造ならではの酒を造りたいという、意地っ張りで頑固な想いから生まれたのが、辛口の酒、じょっぱりだったのです。
ただの「淡麗辛口」ではない じょっぱりならではの味
一般的に淡麗な酒とは、飲み口の爽やかさゆえに、口の中に残る旨みは薄いことが多いものです。
しかしじょっぱりは、口当たりが淡麗でありながら、飲んだ後の旨みもたっぷり。その秘密は、酒造りの基礎である麹にあります。
麹とは、蒸した米に麹菌を育成させたもので、日本酒が持つ旨みや香りを生み出す重要な要素。 淡麗な酒を造るためには、その麹造りも、クセのない造り方が一般的となっています。
しかし六花酒造では、じょっぱり独特の味を生むために、力の強い麹造りを心がけています。 酒造りの基礎となる麹にこだわることから、じょっぱりの味は生み出されているのです。
津軽に始まり 津軽に尽きる酒造り
じょっぱりの特徴は、麹だけではありません。
使用する米は、「華吹雪」を代表とする県酒造好適米。
使用する水は、白神山地の地下伏流水。
すべてが「津軽」の地に生まれ、育ち、帰りつく。そんな、六花酒造の理想とする酒造りの精神が凝縮された酒が、じょっぱりなのです。
赤いダルマが目印の吟醸酒 じょっぱり
赤ダルマと言えばじょっぱり、じょっぱりと言えば赤ダルマ。 この二つは今や、切っても切り離せない関係です。
この赤ダルマは、黒石市の名物“温湯(ぬるゆ)こけし”の腹に描かれたダルマをモチーフにしたもの。 その強烈なインパクトは、じょっぱりが津軽を代表する銘酒として全国へ展開していく際に、大きな力を果してくれました。
このラベルを施した「吟醸酒 じょっぱり」こそ、名実ともに六花酒造の顔である、と言えるでしょう。
いくら飲んでも飲み飽きることのない、じょっぱりならではの爽やかさと旨み。津軽の人々が普段から慣れ親しんできた、まさに「津軽の酒の味」。酒造好適米「華吹雪」を4割以上研磨して造られた、華美に香り立つ吟醸の名作です。
飲む人を魅了する優雅な味わいと鮮やかさを持つ銘酒です。お勧めの飲み方は冷やですが、常温でもその風味は楽しめます。
じょっぱり 華想い
米、麹、水。すべてが青森県最高品質だから生まれた、最高の日本酒 じょっぱり 華想い。
すべてにこだわり抜いた、贅沢な酒
酒造好適米として全国的に名高い兵庫県の「山田錦」に、青森県産「華吹雪」を掛け合わせて開発された、県内最高の酒造好適米「華想い」。
この素晴らしい米に、県産酵母「まほろば華酵母」と、世界遺産白神山地の地下伏流水で仕込んだ、究極の“青森の地酒”。
それが、純米大吟醸 華想いです。
米の香りと旨みの、絶妙なバランス
精米歩合40%まで磨きあげ、酒蔵でじっくりと寝かせて、味を調えました。
米が本来持つ香りと旨みを、絶妙なバランスで調和させており、日本酒マニアもうならせる出来栄えです。
お勧めの飲み方は、冷やよりやや高め、10度前後。大吟醸ならではの芳醇な風味が際立ちます。
大切な記念日のために あるいは贈答品として
六花酒造が自信を持ってお届けする、最高品質の純米大吟醸酒、華想いだからこそのご提案です。
特別な行事の日に、華想いは如何でしょうか。
大切な人への贈答品に、華想いは如何でしょうか。
いつも飲んでいる酒とはまた違う、ハイグレードな楽しみ。
そんな贅沢な気分に浸らせてくれる、自慢の酒なのです。
龍飛
爽やかかつ優雅な口当たりが生む飲みやすさ。女性が楽しめる新しい日本酒 特別純米酒 龍飛。
六花酒造の新しいブランドとして
すでにじょっぱりというブランド銘酒を立ち上げていた六花酒造でしたが、 これと並ぶ新たなブランドの開発を模索し平成20年に完成、販売を開始したのがこの龍飛です。
その名は、言うまでもなく津軽半島最北端、龍飛崎から命名しました。
本州と北海道を結ぶ青函トンネルが通る、その地底から湧きあがる名水、龍飛名水を仕込み水として使用したこの酒は、冷涼な土地柄が生む、爽やかでキレのある味わいが特徴となっています。
やわらかい仕込み水が生む 優しく典雅な味
龍飛崎の水は、弱アルカリ性。六花酒造が他の酒に使用している、白神山地の地下伏流水に比べて硬度が低く、つまりやわらかくなっています。 この特徴が、龍飛という酒のもう一つの持ち味である、優雅な味わいを生み出しています。
仕込んだ後は低温でじっくり貯蔵することで、キレが鋭く、かつトゲのない優しいのど越しとなりました。 日本酒が苦手という方、特に女性の方にこそ飲んでほしい、六花酒造自慢の逸品です。
季節限定品だから マニアからも垂涎の的
限定醸造の龍飛は、出荷からわずかな期間しか、その風味を楽しむことはできません。
だからこそ、全国の日本酒マニアからも注目を浴びる、レアな酒でもあります。 お勧めの飲み方は、ぬる燗・熱燗です。冬の晩酌のお供にどうぞ。
蔵子
変わらない味だから安心できる。津軽の酒飲みの、心のふるさと 本醸造原酒 蔵子。
六花酒造創業よりさかのぼる、伝統のブランド
六花酒造が創業する以前、その母体となった酒蔵のひとつ「白梅」の時代から製造されていた、歴史と伝統のある逸品です。
原酒であるため、カクテルベースの日本酒として長く愛飲されてきました。
今なお根強いファンの多い、愛され続けている日本酒。それが蔵子です。
変わらない、変えない。隠れた「じょっぱり」
180mlという小ぶりな瓶の形は、昔も今も変わっていません。
その独特な形状は、全国の日本酒の中でも蔵子だけのもの。
味も形も決して変わることのないその頑なさは、六花酒造のもう一つの「じょっぱり」と言ってもよいかもしれません。
原酒ならではの 芳醇な飲み口
厳選された原料米と白神山地の地下伏流水で醸した、本醸造の原酒の醍醐味が味わえます。
芳醇な甘口タイプで柔らかな味わい を持つお酒で、女性の方々からも厚い支持を頂いております。
そのままはもちろん、氷を浮かべてロックにしても美味しく飲んで頂けます。
津軽海峡
お米が持つ旨みを最大限に引き出した、アルコール度数40度ならではのトロっとした口当たり 本格米焼酎津軽海峡。
本場フランスの蒸留釜
六花酒造で米焼酎の製造を決めた時、蒸留釜をどうするかが問題になりました。
そして選ばれたのは、ブランデーの本場フランスで使用されている蒸留釜。
これを一台丸ごと輸入して、焼酎の製造に当てたのです。
津軽海峡が持つ、洋酒にも似た濃厚な風味は、この窯から生まれているのです。
手間暇かけた酒造り
焼酎の世界は、アルコール度数が20度、25度等あります。
日本酒メーカーである六花酒造が、40度の強い焼酎を生み出せるのは、手間暇を惜しまない再蒸留にあります。
みちのく津軽の米だけを原料に蒸留し、さらにフランス産の釜で再蒸留することで、トロリとした40度特有の飲み口が楽しめるのです。
濃厚な米の旨みをご賞味あれ
500Lの原液から100Lの原酒しか造ることができません。
だからこそ、雑味のない、米本来の丸みのある風味が再現されているのです。
ロックやストレートで飲むと、その風味はいっそう際立ちます。
また、米の香りが強いため、しょう油ベースで味付けされた料理にもピッタリです。