蔵元の紹介 Brewery's data

千代酒造

日本酒発祥の地と言われている奈良盆地の南西に位置する御所市にあるとても小さな酒蔵です。 日本酒本来の姿である純米酒にこだわり、酒米作りから醸造まで一貫した酒造りに日々励んでいます。
生産数量が少ないため多くの皆さんにお届けできませんが、どこかで当蔵の商品に出会うことがございましたら、ご堪能いただき私たちの酒造りへの思いをお感じいただければ幸いです。

この蔵元について BREWERY'S DATA

代表者 堺 哲也
本社所在地 〒639-2312 奈良県御所(ごせ)市大字櫛羅(くじら)621番地
電話番号
公式HP http://www.chiyoshuzo.co.jp/

brewery profile 蔵元について・受賞歴など

私たちの酒造りへの思い

時間と手間をかけて、風土を醸した酒造りを目指しています

今、大変おいしい清酒がいつでもどこでも飲めるようになっています。 世界に誇る清酒の醸造技術の進歩の結果です。
清酒醸造技術は20世紀に入ってからの機械化の普及で大きく発展しました。 その結果、清酒の世界でも手工業的生産体制から工業的生産体制となり清酒造りは工業化し、高品質で均質化された製品が大量に生産、販売されています。そのような中で時流に反しているかもしれませんが、私たちは日本人がその昔から主食としてきている米を原料とした農産物加工品としての清酒を見つめなおし、また清酒発祥の地と言われる奈良の風土を醸した清酒造りを行っています。
蔵のある櫛羅の土壌で育った酒米、近くにある葛城山から流れ出る伏流水、盆地ならではの寒冷な気候、創業以来の蔵に棲みついた微生物、そして蔵人みんなの酒づくりに対する思いと巧みと和、どれひとつ欠けても私たちのお酒は出来ません。

私たちの蔵のお酒は9年連続(計16回)で全国新酒鑑評会において金賞受賞を受賞しています。しかし、これは櫛羅の風土が醸す味わいを含めた品質の評価ではなく、製造技術に対する合格点を頂けたものと考えています。
私たちの蔵はとても小さな蔵ですが、「時間と手間をかけて、風土を醸した酒造り」をするためにはちょうどいい大きさです。 これからもこの技術を生かし、何年も何十年も先も、量を追求することなく櫛羅の風土を醸した酒造りをしていきたいと思っています。

受賞歴

全国新酒鑑評会 金賞受賞16回
昭和63年 平成元年 平成5年 平成8年 平成12年 平成13年 平成14年 平成16年
平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年
※平成26年より出品を取りやめております。

商品紹介 篠峯

日本酒をより楽しんで頂く為には、料理とのマリアージュや適温での燗、生酒も含めた熟成など、魅力的なソフトが大事だと考えています。 変化する事の良さを日本酒で感じて頂きたいと思っています。変化する日本酒は難しい、だからこそ日本酒は楽しいのです。
これからの日本酒は酒蔵を出てからの変化をどのように飲み手の方に伝えていくかが問われてくると考えています。四季を通じて表情を変える生酒は勿論の事、生モトに代表されるような熟成によって美味しくなるお酒や燗をする事によって真価を発揮するお酒、料理との相性で一層花開くお酒など、酒蔵だけでは完結しない日本酒の魅力を伝えたいとの思いから、限定流通商品の「篠峯」を1999年から立ち上げて販売しています。
「篠峯」は米の品種の違いによる味わいの変化を生かすために、自家栽培の「山田錦」の他に契約栽培農家からの「山田錦」や「雄町」といった品種の米も使用しています。
酒米にこだわり、季節感あふれる日本酒を提案し、熟成の魅力溢れるお酒も提案しています。全国各地のお酒を大事に取り扱って頂ける酒販店さんと一緒になって魅力溢れる日本酒を創っています。「篠峯」豊富なアイテムが揃っています。詳しくは取扱特約酒販店様(販売店のご案内ページで紹介)にお問い合わせください。

※篠峯
蔵のすぐ西に聳える葛城山の別称。その昔篠峯という名で呼ばれていた時期があります。当蔵の仕込水はこの葛城山の伏流水を自社井戸から汲み出し、そのまま使用しています。

 

商品紹介 櫛羅

奈良県の南西部に位置する御所市は、明日香の時代より更に古い時代に豪族が開いた土地と言われ、天孫降臨伝説がある高天(たかま)に代表される神話の里です。中でも役行者(えんのぎょうじゃ)が修業したといわれる霊峰葛城山からは奈良盆地を一望でき、悠久の時を感じる事が出来ます。
この葛城山の麓一帯は櫛羅という地名であり、地下水(葛城山伏流水)が豊富な土地です。この水を自家井戸より汲み出し、何の処理もせず天然水の状態で、仕込水はもちろんのこと全ての酒造用水で使用しています。
気候、土、水、米、すべての面でこの地櫛羅の風土を映しこんだお酒を造りたいとの思いから、1994年より蔵の周囲にある自家田で「山田錦」の自家栽培を始め、このお米だけで造ったお酒を「櫛羅」と命名し販売をはじめました。背丈が高く栽培する事が難しい「山田錦」ですが、肥料を控え同時に農薬を極力減らす栽培で「美味しいお酒になる酒米」を作っています。
風土を醸した酒を生むにはどんな造りが必要なのかを常に模索し、それを実現して行くことが私たちの酒造りの原点です。

Japanese SAKE lineup 蔵元が出しているお酒

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