銘柄により酒屋様に取扱いの無い場合もございます。予めご了承ください。
登酒店:大倉本家は、明治29年(1896年) 大倉勝治商店として創業。以降、山廃仕込み中心の蔵元として酒造りを続けてきました。一時は地元でのシェアも高く、石数も3000石ほど造っていた時代もありました。
しかし、平成12年~14年の間、諸般の事情で3年間酒造りを休業せざるを得ない事態となり、地元での流通もほぼ無くなってしまいます。
その後、息子である若き社長・大倉隆彦氏が2004年から熟練の但馬杜氏、井谷恒雄84歳を再度口説き落として再開にこぎつけ、義理の兄と共に酒造りに励んでいます。
大倉本家は、元々蔵付き酵母が強いのか、山卸廃止もと(やまおろしはいしもと)、通称・山廃もと(やまはいもと)が得意の蔵元で、現在も佳撰(旧2級酒)においてまで山廃造りで仕込んでいます。
食中酒として味のある日本酒造りをモットーに、地元で愛されてきた味わいを引き継ぎつつ、蔵の設備投資も少しづつ行いながら、年々レベルアップしたお酒を醸しています。
また大倉本家は、昭和3年頃より、奈良県神社庁の委託を受け、御神酒(濁酒)の造りをしていました。
再開後、その濁酒用の免許を再交付してもらい、現在も清酒のルーツである「水もと仕込み」で濁酒(どぶろく)を造ることができる、日本でも数少ない蔵元の一つです。
もろみを搾ることをせず、瓶詰めしたこの濁酒は、正に昔ながらのお酒といった感じで、米がそのまま入った飲み心地はなんとも言えません。
金鼓ラベルでは昔から変わらない味のある酒、大倉ラベルでは純米酒にこだわった造りを見せ、今後の成長が期待される蔵元です。
20BYから 社長・隆彦 自ら杜氏となり造りに挑みます。麹室も一新し、更なる飛躍に挑んでいます!
酒のあべたや:この蔵は種々の事情があり、一時酒造りを中止しましたが2003年に酒造りを再開。
再開初年度は、ただがむしゃらに酒造りをした年と蔵元は語りました。
酒造り二期目となる2004年、「酒造りを再開しただけに満足せず、蔵の個性を活かしながら多くのお客様に愛飲していただける酒を造る」と、企画から価格まで思い切って見直し、新たに「大倉」というブランドにて発売することになりました。
創業以来、伝承されてきた山廃仕込みを蔵の個性とし(普通酒さえも山廃仕込み) そして2008酒造年度の酒造りからは、蔵元自ら杜氏として酒を醸しています。蔵元も若く、とても意欲的です。これからもどんどん酒質が良くなっていく可能性に満ちています。
この蔵には、個人的に強い思い入れがございます。
ぜひ、「大倉」をご賞味下さい。よろしくお願いします。
このお酒について DATA
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