油長酒造株式会社
日本人の心の優しさ、繊細さ、豊かさの原点は、周囲を海に囲まれ四季に富んだ緑豊かな大自然の恩恵を一身に受け、山里の動植物と共存共栄してきた生活の中に育まれてきました。
このような自然観を原点に持つ先人たちによって、日本の食文化、麹文化の基礎が形成されました。なかでも米を原料とし、世界に誇る高度な発酵技術を用いた清酒造りは、伝統民族酒にふさわしい品位、品格をそなえたものです。
清酒を醸造しております私たちは、守るべき大切な大自然の恵み、穀物に対してより一層敬意を払い、素材を慈しむ心を大切に、これからも酒造りに精進してまいりたいと考えております。
油長酒造株式会社
山本 嘉彦
この蔵元について BREWERY'S DATA
代表者 | 第十三代 山本 嘉彦 |
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本社所在地 | 〒639-2200 奈良県御所市1160番地 |
電話番号 | |
公式HP | http://www.yucho-sake.jp/ |
brewery profile 蔵元について・受賞歴など
仕込水 Mother water
金剛葛城山系深層地下水
超硬水 硬度214mg/ℓ 以上
当蔵の仕込水および、酒造りに使用する全ての水は敷地内にある、2本の井戸より取水しております。
地下100mより汲み上げた仕込水は、鉄分・マンガンをほとんど含まない酒造りに最適な水質です。
又、硬度200mg/ℓを超える、ミネラルを多く含んだ仕込水が当蔵のお酒の骨格を形成し、凛とした酒質へとなるのです。
奈良の酒造り
日本清酒発祥の地、奈良。
現在の日本酒の製造技術の根源となる技術は、室町時代末期の奈良で確立されました。
革新的な技術を次々生み出したのは奈良の寺院の僧侶たちでした。
平安時代には朝廷直属の酒造組織が担っていたお酒造りが鎌倉時代には奈良、河内をはじめとする大寺院に移ってきました。
室町時代における大寺院は経済力、組織力、人材が豊富で、日本酒の発展を担う十分な力があったと考えられています。
宗教勢力が醸造業の発展を担うケースは 世界史上 にもやビールにも良い例があり、興味深いものです。
現在、私たちは奈良の先人の技術を礎に、現代だからこそできる酒造りを行い後世の人々にそれを伝えたいと考えています。