いつもお世話になっております、「蔵こん」営業部の佐藤でございます。
さっそくですが、私の外回りレポート、【蔵れぽ】のコーナーになります。ご笑覧ください。
豊島屋酒造「呑み切り一般公開」
さて、今回は去る2017年6月4日、東京都東村山市の「豊島屋酒造」にお邪魔致しました。
「呑み切り一般公開」開始時間の10時には、当日限定酒をもとめて走る来場者も。
お若い来場者の方が非常に多く、ご機嫌な黒山の人だかりを背後に、田中部長にお話をお聞きしました。
―すごい盛況ですね!
ここ3年くらいのことなんですけども、蔵の前の通りが鉄道会社のウォークラリーコースになっているんですよ。スタンプを持っている人も多いでしょう。
―たしかに、リュック姿の方も多いですね。
豊島屋酒造はまだコース半ばですからね、ここで一服してまた歩くわけですね(笑)
まあ、ウォークラリーはともかくとしても、最近は若い方、海外の方の見学希望者が増えていまして、業界の盛り上がりを感じますね。今日みたいなイベントも勿論ですけど、なにもない日に見学にいらっしゃる人も増えましたね。
―東京オリンピックもありますし、これからもどんどん盛り上がってほしいですね。
そうですね。2020年をゴールにするわけではないですが、やっぱり大きな機会ですし、盛り上げていきたいですね。うちも「東京」っていう名前じゃなくて、「江戸」っていう名前で仕掛けていきたいかなと考えてます。
―江戸といえば、今日の利酒ラインナップにもなにやら、「江戸酵母」という…。
「江戸酵母」は発見されたのは古いのですが(※1907年)、不安定なところがありまして、造りが難しい。うちも3造り目なんですけど、さっぱりした飲み口になったり、フルーティで白ワインみたいになったり、なかなか難しいですね。
―私も、はやく試飲させていただきたいです(笑)
それじゃあ、もう飲みに行っちゃいましょう(笑)
と、いうわけで、挨拶もそこそこに試飲コーナーへ向かいます。
田中部長、ありがとうございました!
インタビューと写真撮影とで時刻はお昼をまわったのですが、お客さんの数は一向に減る気配がありません。というのも、試飲できるお酒が36種!
全国新酒鑑評会酒の歴代出品酒も揃えてありますので、並大抵の試飲会ではございません。私も10種試したあたりで足取りが怪しくなってしまい、途中を飛ばして江戸酵母で造られたお酒コーナーに向かいます。
江戸酵母のお酒は2種類用意されており、1つが山廃純米無濾過生原酒。甘い香りから、口に含むと、酸、甘み、渋みが混ざり、飲み終わりにすっと消えていく、さっぱりとまとまった印象があります。
もう1種類が、この日発売される「純米吟醸 江戸酒王子」です。
こちらはなんと、八王子で造られた食用米を用い、100パーセント東京産のお酒になります。低アルコールで、とても日本酒とは思えない酸の立った飲み口。フルーティな香りも相まって、これはもはやワインですね。
日本酒度―24と、数字の上ではかなりの甘口のお酒ですが(マイナスの数字が高いほど甘口とされる)、酸が強く、むしろ辛口のワインに感じられる、とても珍しい体験をさせていただきました。
「豊島屋酒造」は他にも、「夜の酒蔵見学」等、おもしろい企画を発信されていますので、皆様もぜひ一度、公式Facebookを覗いてみてください。リンクはこちらになります。
https://www.facebook.com/toshimayasyuzou/?fref=nf
それでは皆様、今後とも引き続き宜しくお願い致します。
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