酒屋が選ぶ焼酎大賞2022について
設立の経緯
コロナ禍において社会・経済が低迷している状況下で、外出自粛、飲食店の営業時間短縮要請などの影響で外食産業が落ち込み、特に外食での飲酒消費が大きく減少しています。厳しい状況が続く飲食業界、日本酒・焼酎業界を少しでも支え、盛り上げていくために、酒販店が率先して連携のもとで取り組めるあらたな賞イベントとして「酒屋が選ぶ焼酎大賞」を立ち上げました。
賞について
酒の魅力を伝えるプロフェッショナルとしての立場から、酒販店がその年にもっともお客さんに薦めたい焼酎を選び、テイスティング審査によって大賞を決定します。その年に飲むべき焼酎として受賞商品を発信することで、焼酎ファンに止まらず、普段は焼酎を飲まない人たちも対しても焼酎にチャレンジするきっかけとして提案をしていきます。
大賞の内容
審査には本格焼酎を取り扱う酒販店が参加できます。酒販店が「お客さんに飲んで欲しいと思う焼酎」「おすすめしたい焼酎」を選出し、ノミネートされた焼酎を審査してその年の酒屋が選ぶ優れた焼酎を決定します。審査会は参加酒販店らによるブラインドテイスティングによって厳正に実施し、大賞に選ばれた焼酎とその製造者は授賞式にて発表します。
※商品名と商品写真をクリック(タップ)すると、その商品の販売店に。酒造名をクリック(タップ)するとその酒蔵のHPに飛べます。
2022年 受賞焼酎発表
芋焼酎部門
大賞
千亀女などで有名な若潮酒造さんが大賞を受賞。筆者もこの酒は飲んだことがないので要チェック。
優秀賞
もぐらで有名なさつま無双が芋焼酎部門の優秀賞を受賞。筆者はもぐら金ラベルの大ファンですが、このもぐら群青も飲んだことがない要チェック。
優秀賞
鹿児島酒造
黒瀬で有名な鹿児島酒造が受賞。筆者は黒瀬無濾過の大ファンですが、このKAGOSHIMA 20は飲んだことがあり、バランスがよく美味しいのですが、このお酒のよさはなんといってそのコスパ。一升瓶で2200円程度で購入できます。焼酎好きの方はぜひ。
麦焼酎部門
大賞
球磨焼酎(熊本は球磨川沿いで造られる米焼酎の総称)で有名な豊永酒造さんの麦焼酎が大賞を受賞。非常に麦のこうばしい香りが強く味わいはまろやかなお酒です。要チェック。
優秀賞
壱岐の蔵酒蔵といえば無一物ともいえる、壱岐の蔵酒造の代表銘柄である無一物が優秀賞を受賞しました。ここにきて、初めての樽熟成の焼酎が受賞。とにかく、丸い味わいに芳醇な香り。要チェック。
優秀賞
桜島で有名な本坊酒造の大自然林が優秀賞を受賞。麦麹本来のこうばしさが感じられ、麦焼酎らしくどんな食事とも合わせやすい味わいのお酒。要チェック。
米焼酎部門
大賞
麦焼酎部門に続き豊永酒造のこちらは球磨焼酎(熊本の球磨川沿いで造られた米焼酎のこと)の豊永蔵常圧が大賞を受賞。あれ、もしかしてこの蔵めちゃくちゃすごいんじゃ・・・。
優秀賞
いやいや、えっ?三冠ですか??豊永さん凄すぎませんか?米作りから焼酎造りまですべて自社でやり遂げた商品。正に「自我田」というわけです。味?三冠ですから間違いないでしょう。
優秀賞
武の井酒造といえば、日本酒造りでも有名な酒蔵。「武の井」や「青煌」なんかが代表銘柄の酒蔵さんですね。米焼酎も旨かったんだしらなかったなー。
(関係性のある酒屋さんに取り扱っているお店がなかったため)
黒糖焼酎部門
大賞
れんとで有名な奄美大島開運酒造の紅さんごが大賞を受賞。こちらは樽熟成の黒糖焼酎です。樽熟成と黒糖焼酎は相性がいいのです。ラムで考えれば当然ですね。ラムは砂糖の搾りかすから作られますが、黒糖焼酎は黒糖のブロックから作られます。どちらがいいのかは好み次第ですが・・・
優秀賞
黒糖焼酎ファンの間では最も有名ともいえる山田酒造のあまみ長雲の40度が優秀賞を受賞。ここの酒はとにかく美味しいものが多く、間違いない味わいばかりです。要チェック。
優秀賞
黒糖焼酎といえば朝日。そんな朝日酒造の壱乃醸朝日が優秀賞を受賞しました。筆者も昔に一本買って飲んだきりなので記憶はすでに曖昧ですが、美味しかったことは覚えています。商品の中で、一番黒糖の仕込み量の多い焼酎です。(通常の朝日の2.5倍)なんだそう。そりゃ旨い。
今回、酒屋が選ぶ焼酎大賞を記事化させていただきました。この賞、筆者は焼酎好きではありますが全く知りませんでした。知ったきっかけは、youtubeの大坂屋酒店さんの動画でした。
近年の焼酎は本当に面白くなっています。この記事がその面白さを伝える一助にでもなればうれしく思います。
大坂屋さんの動画コチラ(58) 吉祥寺の酒屋 大阪屋酒店のSAKEチャンネル – YouTube
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