今回の【酒屋へ行こう】は東京都足立区にあります、お洒落地酒屋「かき沼酒店」にやって参りました。

以前の【酒蔵へ行こう】相原酒造【広島県呉市】に続きまして、「雨後の月」の特約店であるということで、今回取材をお願いしました。

かき沼酒店

かき沼酒店は一般のお客様向けに、気持ちよくお買い物が楽しめる地酒屋さん。2012年に現住所に移転しまして、リニューアルオープンいたしました。素敵な外観に加え、10台分の駐車スペースがあり、ご家族で買い物に来られるお客さんも多いそうです。

開放感のあるガラス張りの壁面ながら、日光がお酒に当たらない設計や、内装に統一感をもたせた特注冷蔵庫など、快適性と、お酒の保存に適した環境が両立しています。
一般的に、地酒屋の主要な取引先は飲食店になりますから、かき沼酒店のように一般のお客さんが楽しめるお店は珍しいです。
街の酒屋さんというよりは、観光地や、駅中の酒屋さんに似た雰囲気がありますね。

店内の冷蔵庫も特注品であり、リッチなお酒が並んだリッチな冷蔵庫は眺めるだけでも楽しめます。

また、通常の冷蔵庫の中は、横並びに一銘柄ずつ展示されているのでとてもカラフル。ちょっとした気づかいと、恵まれた収納スペースがお買い物を楽しくさせてくれます。

その時々に入荷するお酒は公式のブログで告知されており、
https://ameblo.jp/adachikakinuma/
通販サイトも運営しているので、遠方のお客さんもお買い物が楽しめます。銘柄によっては店内でのみ販売しているものもありますので、近くに寄った際にはぜひ実際に足を運び、楽しんでみていただきたい酒屋です。
http://kakinuma-tokyo.co.jp/
かき沼酒店にて取り扱いのある日本酒蔵の数は75蔵を越え、いまでも増えているそうです。店内にはお酒がぎっしりと詰まっていましたが、季節による入れ替えもありますから、もしお近くにお住いの場合には、少なくとも月に1回のペースで足を運んでも楽しめるでしょう。

雨後の月

この日は、相原酒造さんの取材が目的でしたので、雨後の月をメインにお話を伺ったのですが、その際、店内スタッフの西本大樹さんの説明が大変わかりやすく、かき沼酒店さんのスタッフの方の力量に感心致しました。

前回の記事でもご紹介致しました、季節限定品の「雨後の月 純米大吟醸愛山」についてお伺いすると、

乾杯に良いお酒です。傾向として、愛山は「やわらかい」お米で、甘みがまろやかに出やすく、ふくよかなタイプのお酒が多いです。甘口系統のおススメのお酒ですね。
雨後の月は香りよし、優しい甘みにまろやかさを兼ね備えた逸品です。香りがとりやすいので、口が窄まったワイングラスで楽しむのに向いています。
ちなみに、ワイングラスからスッと飲むと、舌の横側にある、酸味を感じるところに触れにくいので、酸味を感じにくく、スッといただけます。

とのことです。流石にお酒のプロの解説です。雨後の月銘柄の全体の特徴を伺うと、

辛口だと香りが抑えめの銘柄もありますが、香りが良い酒質が多いかなと思います。飲み口後半はすっきりですね。
最近の流行、主流となっているのは甘み、酸味が際立つものが多いですが、「雨後の月」は酸味が抑えめの酒質で、一杯で飲み疲れしないですね。「ニュームーン」は華やかですし、そうした酒質の、代表的な銘柄といえると思います。

ニュームーン」は「雨後の月」銘柄の中で新しい銘柄になるとのことで、お求めやすい価格でありながら、非常に美味しく、特約店のみの取り扱いになります。
蔵元も雨後の月らしさを大事にしたお酒と仰っておりますし、確かに「雨後の月」の代表的な銘柄といえます。

解説を聞くのが楽しくなってしまい、この調子で色々お伺いしていますと、いつのまにか福岡の「田中六五」(たなかろくじゅうご)を購入してしまいました。
「蔵こん」ではまだ扱いのないお酒なのですが、キレ良く食事にマッチする良いお酒でした。

かき沼酒店の取扱銘柄や詳細情報を知る。

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