コロナのせいですっかり宅飲みが増えてしまったなんて人も多いのではないでしょうか?かくいう筆者も、すっかりつまみ作りにもなれてしまいました。

という訳で今回は、宅飲み向けに料理とおつまみを合わせるマリアージュの入門編を書きたいと思います。果たして上級者編が書かれるときは来るのでしょうか・・・

まず、考えるべきこと

マリアージュというと、少し難しい印象になってしまう人も多いかもしれませんが、シンプルに必要なことは二つあり、どちらかを踏まえておけば宅飲みをより楽しむことができることと思います。

それは、「おつまみに合わせたお酒選び」か「お酒に合わせたおつまみ選び」をするということです。言葉にするととても単純なのですが、実はこれが一番難しかったりします。

「おつまみに合わせたお酒選び」の場合、最初に来るのは、「何を食べたいのか?」ということです。今日は「焼き魚」を食べたいのか、「アジのお刺身」を食べたいのか、はたまた「だし巻きたまご」を食べたいのか等、選択肢は多岐にわたります。理由は後で説明しますが、入門編ではこちらをオススメしたいと思っています。

おつまみに合わせたお酒選び

では、肝心のどうすれば「おつまみに合わせたお酒選び」が出来るのかということについてですが、これははっきり言って「お酒を買う地酒屋さんに聞く」というのが一番です。

宮城県の八重樫酒店さん

「そんなこと?」と思われそうですが、どれだけお酒に詳しかろうと、適切なマリアージュをしようと思うと「お酒を買う地酒屋さんに聞く」は外せません。

例えば、上級者などになれば酒米の品種、酵母、酸度、アミノ酸度、アルコール度、日本酒度などからある程度そのお酒の味を想像することは可能です。が、それでも香りの強弱などは分からず、もっといえば、そもそもお酒によってそういった情報を余り記載していない銘柄も多く、想像だけでは、やはり難しい言わざるを得ません。

飲んだことがあるお酒と、飲んだことのないお酒。どちらが多いのかと言えば、それはやはり飲んだことのないお酒なのです。飲んだことがなく、味が分からないお酒に何を合わせればいいのか等、分かるはずがありません。

酒屋さんの場合、取り扱っている銘柄はほぼ味見したことがあるため、何が合うのかはだいたい把握しています。故に、「アジの開きで飲もうと思っているんですけど、合いそうなお酒あります?」という聞き方をすると、スムーズに地酒屋さんで購入することができると思います。

お酒に合わせたおつまみ選び

「お酒に合わせたおつまみ選び」を余りオススメしない理由ですが、例えば、一本の一升瓶を買ってチビリと飲み、味わいを把握し、そこから自分でおつまみ選びであれば、いいマリアージュは可能かと思います。とはいえ、筆者もそうなのですが、一升瓶(1800ml)を一本買うんだったら、多少割高でも四合瓶(720ml)を二本買って、二種類味わいたいと思ってしまう方も多いのではないでしょうか。そもそも、味わいを把握して、マリアージュを逆算できる方は入門編は必要ないとおもうのです。

話を戻しましょう。「お酒に合わせたおつまみ選び」をする場合も、「酒屋さんに聞く」のがもちろん、ベストなのですが…。例えばお酒を購入する際に、「このお酒には何を合わせるのがオススメですか?」と聞いたとします。酒屋さんによってはマリアージュをかなり極めている方もいるので、「山菜を甘辛く炊いたもの」(実話)などと言われてしまい、「いや用意するのめちゃくちゃ大変なんだが!」となるケースもあります。ですので、初心者の方には「おつまみに合わせたお酒選び」をオススメします。

今回の入門編はあくまでも入門編で、この経験を何度かしていくと、一口飲むと、だいたいそのお酒に合うおつまみが分かってきます。そうなってくると、宅飲みライフはより一層楽しくなっていくでしょう。

是非、皆様も宅飲みライフを楽しんでいただければなと思います。

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