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近年、香り高い芋焼酎が少しずつ増え始めており、筆者としても興味深く動向を注視しておりました。

現行の芋焼酎界の流行の推移は、黄金千貫を完熟させることによって柑橘類を思わせる香りを実現させた「蔵の師魂 完熟」や、玉茜と宮崎紅の原酒をブレンドさせることによって彩り豊かな香りを実現させた「松露 Colorful」等に代表されるようなフルーツを思わせる香りの芋焼酎がトレンドといえるでしょう。

蔵の師魂 完熟

クセの強い焼酎を好むファンには少々物足りない流行りなのかもしれません。しかしながら、2000年代初頭の焼酎ブームから、約20年がたち、現在の20代は焼酎ブームを体験していない世代ですから、新たなファンの獲得するためには、どうしてもクセの強い焼酎はハードルが高いのです。

そんな訳で、クセの強いごってりとした味わいの焼酎よりも、華のあるライトな飲み口の焼酎が流行りだしているわけです。この辺りの焼酎ブームに関する考察は後日行いたいと思います。

衝撃の芋焼酎 濵田酒造「だいやめ」

まず、この焼酎の最大の特徴はなんといっても、その香り。先程、フルーティーな香りがトレンドといった話をしたように思いますが、まさにこの「だいやめ」もそんなフルーティーな芋焼酎です。

とはいえ、フルーティーな芋焼酎は既存にもいくつか存在していますが、この「だいやめ」の特徴的な点は、なんといってもその「香り」が「ライチ」の香りだということです。

ここまで読んでいただいている読者の中では、「ライチね。あーはいはい。大袈裟に言えばいいってもんじゃないと思うけどね」なんて思う方もいることでしょう。実際、レビューなどで「○○のような香り」と書かれている物を実際に嗅いで見ると、首をかしげるなんてこともよくある話です。

しかし、この「だいやめ」に関しては本当にライチの香りがします。本当の本当に、です。
ビンの蓋を開けた瞬間から、あなたの鼻腔にライチの香りが届くことでしょう。

そんな、「だいやめ」ですが、オススメの飲み方はビンにも書いてありますが、ソーダ割、つまり、ハイボールです。

ハイボールを作った際の香りを嗅ぐと、焼酎のハイボールというよりかは、カクテルを彷彿とさせるような香りですが、口に含めば、ドライな味わいでカクテルとは違い食事の邪魔をせず、肉料理などとは抜群の相性をみせてくれることでしょう。

焼酎1に対して、ソーダ4位の割合で作ると華やかでドライな美味しい焼酎ハイボールを楽しむことができるでしょう。

スーパーなどでも手に入れやすいお酒ですので、見かけたら是非お楽しみください。

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