今回の【酒蔵へ行こう】は「東京港醸造」にお邪魔します。
今回は、酒造が営業している、ちょっと変わった角打ちについて紹介します。

平日午後6時、東京港醸造にやってきました。
既に蔵前の角打ちには、仕事帰りの一杯に興じるお客さんがいました。

この日、寺澤杜氏をはじめ、蔵人は施設の工事に取り組んでおり、向かいの建物で汗を流していました。お忙しそうでしたので簡単なご挨拶をさせていただいたのですが、造り手との距離の近さに驚きます。

角打ちの営業は平日、天候が晴れた場合のみ、18時から21時ころまで営業しています。お酒を沢山飲むような雰囲気ではなく、四季醸造により常に味の調整が行われている「江戸開城」や、日によっては他社の似た価格帯のお酒を利き比べることができます。

安い価格で唎酒が楽しめるように、大吟醸は45ミリ、純米吟醸は90ミリとなっていました。気軽かつリラックスしてお酒の勉強ができますね。勉強(呑む)。

別日に寺澤杜氏にお話を伺ったところ、角打ちはお客さんにお酒を楽しんでもらえるだけでなく、造り手としても生のリアクションが日常的に得られるため、とても勉強になるそうです。
東京港醸造の目指す酒造りは、小さな醸造所(ミニブリュワリー)として、お客さんとの距離が近いことと、常に酒質を調整することを通じて、上質な土地の酒であり、地酒らしい地酒を醸していくことです。

港区の酒造がビルでお酒を醸している、と聞くと、最先端の設備を活かしたハイテクなお酒造りをしているような想像をしてしまいますが、実際の酒造りを見学させて頂くと、丁寧に手作りで、小ロット生産を常に生真面目に続けていることが伝わります。
脱線してしまいましたが、酒造りの様子はまた後日紹介させて頂こうと思います。

「江戸開城」は華やかさがあり、グラスで頂くのに向いたお酒だと感じます。写真の手前に「Palla-Casey」が写っていますが、東京港醸造では意欲的な商品開発に取り組んでおり、こういった変わり種が楽しめるのも角打ちの魅力です。

品揃えが日によって変わりますので、アクセスが容易な方は時折覗きに行ってみてはいかがでしょうか。駅でいいますと、田町、三田、芝公園が最寄になります。お手すきの際は、是非お立ち寄りください。

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